【連載】Yomiの「『LoL』をゼロからひとりでも始められるハウツー講座」

【『LoL』0-1-2講座 STEP 17】チームの中心となる花形!「ミッド」に挑戦しよう!

2023.7.10 Yomi
記事公開日:2020年5月13日 最終更新日:2023年7月10日 監修協力:和藤新
本記事は、当時の記事内容を踏襲しつつ、「シーズン2023 ミッドアップデート」時点の情報をもとにアップデートして再掲しております。

みなさんこんにちは。Yomiです。

前回は、『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の「ロール」のひとつである、「トップ」について学びました。

今回は、もうひとつのソロレーンであり、たくさんの戦いに参加してチームの中心となれる「ミッド」について学んでいきましょう。

「ミッド」とは


「ミッド」は、3つあるレーンの中で真ん中にあるレーンです。


ミッドは他のレーンに干渉しやすく、成長するのも早いので、ダメージを出して敵を倒すことが得意なチャンピオンが行くことが多いです。また、トップよりレーン間の距離が短いので、体力が低かったりマナの消耗が激しいチャンピオンもミッドを好みます。

試合準備:サモナースペルの選択



ミッドでよく選ばれるサモナースペルとその理由を、選ばれることが多い順番に見ていきましょう。

フラッシュ

トップと同様にほぼすべてのチャンピオンで採用される万能サモナースペルです。追撃、逃走、スキル回避などあらゆるシーンで使い道があります。特別な理由がない限りは持ったほうがいいでしょう。

イグナイト

多くのミッドが好んで持ちます。火力の底上げができるので、キルチャンスを逃さずに仕留められる機会が増えます。敵を倒せるとより加速的に成長できるようになり、さらに試合での存在感を示せるようになります。とにかく相手を倒す爽快感を味わいたい人は是非持ちましょう。

バリア

ゼラスやジグスなど、懐に入られると弱いロングレンジのチャンピオンが好みます。ロングレンジのチャンピオンはそもそもイグナイトを使える間合いに入らないので、イグナイトを持つ選択はあまり有効ではありません。また、バリアはイグナイトのダメージ量より多いシールドを得られるので、イグナイトに対する対抗策として有効です。少しでも生存率を上げたい人は持ちましょう。

テレポート

レポートはライズやカサディンなど、序盤がそもそも弱く敵と戦う選択肢を取りたくないチャンピオンが好みます。敵に攻撃されて体力が減っても、テレポートがあればリコールしてすぐに戻ってこられるので、安定して育つことができます。

また、試合の中盤以降でも、テレポートがあればみんながいないレーンにスプリットしてファームをしていても、戦いが始まったら合流できるので、着々と育つことができます。確実に成長して試合中盤から存在感を出したい人におすすめです。

クレンズ

クレンズは自分都合というよりは、相手によって持つことがあるサモナースペルです。

具体的には、ツイステッド・フェイトや、リサンドラ、ゾーイなどのCCが強力な相手が対面に来て、それに捕まると簡単に死んでしまう場合などです。アイテムの「シルバーサッシュ」を無理なく購入できるチャンピオンの場合はまだ大丈夫ですが、そうでない場合はあると安心です。

ただし、最初のうちに遊ぶノーマルの試合ではそもそも相手が選んだチャンピオンが見えないので、クレンズを選ぶことはほぼないでしょう。

序盤:レーンで有利を確保する


序盤のレーン戦の流れは基本的にトップと同じなので割愛します。まだ見てない人はここから見ることをおすすめします。今回はこれに加えて、少しでもレーンで優位を取れる方法を学んでいきます。

ミニオンを利用してレーンの主導権を握る



体力を一方的に削ったり、キルをして装備で差をつけたりできれば、わかりやすく優位に立てると思いますが、そう簡単に成功するわけではありません。そこで、少しでも差をつける要素として有効なのが、ミニオンを利用する方法です。

まず前提として、育つためにはミニオンのラストヒットをとることが大切です。死にそうなミニオンを無視することは、お金をみすみす捨てるということなので、あまりしたくありません。

逆に言うと、敵のミニオンがいる間は、相手はそれを倒すことを強いられているとも言えます。ミニオンを倒している間は、攻撃をそちらに割くので、そのぶんチャンピオンを攻撃することもできなくなります。したがって、レーン戦ではできるだけ早くミニオンを処理できたほうが、自由に行動できる時間が早く来るので、それだけ優位に立つことができるようになります。

先にミニオンを処理すると、残ったミニオンが前進するので、どんどんお互いのミニオンが戦う位置が奥に進んでいきます。ミニオンが戦うラインが奥にずれている状況を、レーンを押していると言い、こちらが押しているレーンは「プッシュレーン」と呼ばれます。逆に、どんどん手前にずれていく状況は、レーンを引いていると言い、引いているレーンは「プルレーン」と呼ばれます。

プッシュレーンには、自由な時間が増える他に、レーン戦をする上で以下のようなメリットがたくさんあります。

ダメージトレードで有利
ミニオンも一緒に攻撃してくれるので、多いほうが単純にダメージが増えます。また、敵のスキルを受け止めてくれたり、敵がミニオン処理をしている隙に攻撃できたりと、ダメージトレードで優位に立てる状況が増えます。

レベルが先に上がる
ミニオンを先に倒した分、経験値も早く手に入るので、先にレベルを上げることができます。『LoL』では、レベルによる戦闘力の変化が激しく、1レベル違うとまず勝てないと思って大丈夫です。

なので、先にレベルが上がったら、相手も同じ数のミニオンを倒すまでは、とても有利に戦闘をすることができます。スキルが3つそろうレベル3と、アルティメットスキルを覚えるレベル6は特に顕著です。先にレベルを上げる行為は「レベル先行」と呼ばれています。

タワーがミニオンを倒す
タワーまで押すと、タワーがミニオンを倒し始めるので、相手がラストヒットを取りづらくなります。さらに、無理してミニオンを倒そうとスキルを多用すると、それだけでマナがなくなっていくので、そのあとのダメージトレードの時にマナ切れで戦えなくなったりします。

また、ミニオン処理に手一杯になるので、敵に攻撃されてもダメージトレードに応じられなくなり、一方的に攻撃される状況も生まれます。

上記のように、レーンを押す行為にはとてもたくさんのメリットがあるので、基本的にはレーンを押しているほうがレーンの主導権を握っていると言えます。溜まったミニオンを処理することは、ミニオンの群れをウェーブと呼ぶのに関連して、「ウェーブクリア」と言い、処理が早いチャンピオンはウェーブクリア能力が高いなどと言われます。

ガンクに備える



レーンを押すことはとても有利な行為だと説明しました。ただし、これは1vs1の戦いに限るという点に注意が必要です。

『LoL』は5人で戦うゲームなので、レーン戦中でも他のチャンピオンが自分たちのレーン戦に乱入してくることがあります。第三者が戦いに介入する行為は「ガンク」と呼ばれています。

ガンクをされると1vs2になり、よほど有利を作っていないと勝てないので、比較的安全なタワー下に退避をしたくなります。しかしレーンを押していると、それだけ自分のレーンから離れてしまうので、もしガンクをされても自分のタワーの下にすぐに逃げることができなくなってしまいます。なので、レーンを押すという行為は、ガンクをされやすくなるというデメリットがあるということを覚えておかなければなりません。

そこで、少しでもガンクの危険を回避できるように備える必要が出てきます。その時に役立つのが「ワード」です。ワードをあらかじめ敵が通る道に置いておくことで、敵をいち早く発見できるので、敵に襲われる前に逃げることができるようになります。もしレーンを押す場合は、しっかりワードを置くことを忘れないようにしましょう。

※ミニオンの押し引きを管理するテクニックは「レーンコントロール」と呼ばれ、とても多くのノウハウがあるのですが、今回ではとても書ききれないのでまた別の回で説明できればと思います。もし興味がある方は過去に動画で解説をしているのでこちらをご覧ください。


近くで起きている小規模戦への参加



レーン戦をやっている最中などに、近くのジャングルの中で、味方が敵と遭遇して戦い始める場合があります。その時は、可能であればレーン戦を中断して、戦いが起きている場所に駆け付けましょう。この戦いが起きている場所に駆け付ける行為は「寄る」と呼ばれています。少しでも寄りが早いと、1 vs 2 の状況を作ることができるので、有利に戦闘を行えます。

この時、レーンの主導権を握っていると、相手はミニオンの処理に困っているので、いち早く寄ることができるようになります。ミッドはどこにでも駆け付けられるポジションなので、可能な限りマップを見ていつでも戦いに参加できるように特に心構えをしておきましょう。

中盤:レーンを離れて動く


ロームをする



ミニオンをタワーまで押し込んでも相手に対してあまり有効な攻撃ができなかったり、相手が帰っていて自由な時間ができる場合があります。その場合は、無理にレーンにとどまらず、他のレーンに行って自分がガンクをするという選択肢も見えてきます。

自分のレーンを離れて他のレーンに行くことを「ローム」と言います。マップの真ん中であるミッドレーンは、他のレーンに比べてロームのチャンスは多くあります。育ったミッドが急に襲いかかってくると、敵は対処をするのが困難なのでとても威力があり、成功すると他のレーンの有利を作ることができます。もし対面の相手に直接は勝てなくても、ロームして他のレーンを勝たせることができれば、それだけで試合が有利になるので、有効な選択肢のひとつです。

ただしロームをしている間は、自分のレーンのミニオンを処理することも、タワーを守ることもできなくなってしまいます。なので、レーンが押されている状況ではロームはできませんし、もしロームをして成功しなかった場合は、自分の対面が自由に育てるので、レーン戦が不利になっていってしまいます。しっかりレーンを押し込んだ後に、ロームをしてリスクに応じたリターンを得ることができるかを加味した上で、ロームをするかどうかを決めましょう。


「青バフ」をもらう




ミッドレーンを押すことは、前述のとおりとても大切な行為です。お互いにレーンを少しでも押したいので、スキルをミニオンにたくさん使ってでも押すことは必要になってきます。そうなると、すぐにマナは枯渇してしまいます。

そこで、ジャングルにいる「青バフ」をもらうことで、マナの不足を解消させてもらいます。さらに、青バフにはクールダウン時間の短縮効果もあるので、スキルの回転も上がりより早くミニオンを処理できるようになります。青バフは味方のジャングラーにとっても大事なリソースです。

ゲーム中盤以降になると、ジャングラーが狩った後にシェアできる青バフが落ちますので、それを拾いに行きましょう。


終盤:味方に合わせて積極的に戦闘



レーン戦後は、基本的にいつでも戦いに参加できるように、味方と一緒に行動したり、重要なオブジェクトの周りにいるようにします。戦いが起きそうな場所をつかめるようになって、どんどん戦闘に参加して存在感を出していきましょう!

戦いがまだ起きなさそうな場合は、レーンのミニオンを処理したり、ワードを置いて敵の行動を察知できるようにしたりと、次に起こる戦いに向けて備えましょう。

初心者におすすめのチャンピオン


最後に、初心者におすすめなミッド入門に最適なチャンピオンを紹介しておきます。

アニー


おそらく誰もが口をそろえて初心者におすすめするであろうチャンピオンが、アニーです。

Qでラストヒットをとると使ったマナが回復し、Qのクールダウンも半分になるので、ラストヒットを取ろうという意識がしっかりつき、かつ通常攻撃よりも簡単に取れるので、成長しやすいと思います。また、Qは対象指定スキルなので、外すことはありません。Wでウェーブクリアもできるし、Rは範囲攻撃で敵をまとめて一層できる爽快感もあるので、ぜひ使ってみてください。



ガリオ


ガリオはメイジの中でも耐久力があり、死ににくくなっています。また、Qですばやくウェーブクリアをでき、もし近くで戦闘が起きた場合や、ロームをするときは、Rですぐに味方のところに駆け付けられるので、戦闘に参加しそびれることが少ないです。仲間と連携して戦うのが好きな人に特におすすめです。


マルザハール


マルザハールはスペルシールドを身にまとっていて、不意にスキルを当てられても1回はセーフです。なので、あまり敵のことがわからない場合でも、いきなりわからない倒され方をすることは減ると思います。また、ミニオンも倒しやすく、Rは対象指定で敵を長時間拘束しながらダメージを出せるとても高性能なスキルなので、活躍の場がとてもたくさんあります。とりあえずミッドに慣れたい場合などにおすすめです。


あとがき


今回は、ミッドの役割と、それに関連する立ち回り、オススメチャンピオンについてお伝えしました。

ミッドはマップの真ん中で戦うぶん、ジャングル内や両サイドのレーン、どこにでも干渉できるので、強くなれればとても存在感を示すことができるようになれます。ゲームをキャリーして試合を勝利に導いていけるように、ぜひミッドを極めてみてください。

次回は、最後のレーンである「ボット」についてご紹介したいと思います。ご期待ください。

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